男性型脱毛症について知ろう!

AGAとは、男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)のことで、徐々に進行し薄毛になっていく脱毛症のことをいいます。
早ければ思春期以降に始まり額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていってしまいます。

なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
そもそも髪の毛には1本1本に寿命があるのはご存知でしたか?

髪の毛1本1本には、「伸びる」「抜ける」「生える準備」など様々な時期がありそれをヘアサイクル(毛周期)といいます。

ヘアサイクル(髪の毛の寿命)の
悪化こそAGAの正体

毛には毛周期といって1本1本に周期(ヘアサイクル)が存在します。

  • 伸びる時期:成長期
  • 抜ける時期:退行期
  • 生える準備:休止期

AGAはこのヘアサイクルが乱れることで起こります。
毛が太く強く伸びていく時期(成長期)が短くなってしまうのです。

成長期の時間が短ければ、当然髪の毛は細く弱々しくなってしまいますよね。

ヘアサイクル

通常であれば成長期が数年あるのに、AGAではそれが数か月~1年と極端に短くなっているのです。
こうなると細くて抜けやすい毛になってしまうのがおわかりいただけるでしょう。

正常時とAGAのヘアサイクルの違い

ではなぜヘアサイクルが乱れてしまうのか?
次にその原因について説明します。

AGAの原因は
遺伝と男性ホルモンにあった!

AGAの発症には遺伝と男性ホルモンが関与しています。

遺伝も男性ホルモンに関与した遺伝子であることがわかっています。
※X染色体上に存在する男性ホルモンレセプター遺伝子の多型や常染色体の17q21や20p11に疾患関連遺伝子が存在していることが知られています。

つまり、男性ホルモンが薄毛と関係しているのです。

男性ホルモンと薄毛の関係
「側頭部と後頭部が薄くなりにくいわけ」

男性ホルモンといっても、すべての男性ホルモンが薄毛の原因となっているわけではありません。

ジヒドロテストステロン(DHT)という悪玉の男性ホルモンがあり、
これが多くなると髪の成長サイクルを乱してしまうのです。
(一方で、体毛に関しては太く成長させる側に作用します。)

DHTが作用する部分も、生え際の部分や頭頂部と薄毛になりやすい部分と一致します。

男性ホルモンが悪玉の男性ホルモン(DHT)になるには、5αリダクターゼという酵素の働きが必要です。

この働きがあまり作用しない側頭部や後頭部は、薄毛になりにくいのはこのためなのです。

AGAかなと思ったら、
まずはセルフチェック!

昨今、3人に1人はAGAを発症しているとも言われるほど多くの方が悩まれています。

しかもAGAは放置して進行してからより、なるべく薄くなりきる前に見つけ出して治療することが重要です。

ではどのタイミングでAGAと判断すればよいのでしょうか?

もともと髪のボリュームが少ない人もいますし、おでこが広く見える方もいらっしゃいます。
見た目から明らかに薄い場合以外は、写真だけではなかなか判断がつきません。

それでもAGAを疑うチェックポイントがありますので、確認してみることをおすすめします。

AGAセルフチェックをする

AGAの対策と生活習慣

AGAの原因は遺伝と男性ホルモンの影響によりヘアサイクルが乱れることにあり、
治療の中心は後述する薬物療法になります。

しかしながら生活習慣の良し悪しも間接的には影響を与えます。

生活習慣が要因で頭皮環境が悪くなり、AGAに伴って抜け毛が進行してしまう恐れがあるのです。

そのため、AGA対策において生活習慣も無視できません。

  • 食事とAGA

    タンパク質やアミノ酸の不足は、髪の毛の原料不足となり成長を妨げ、油の多い食事は動脈硬化につながり、血流が悪くなり毛根に十分な栄養を届けられなくなります。

  • アルコールとAGA

    大量のアルコールを摂取することは肝臓に負担をかけ、薬物療法を行う際に肝障害が出やすくなってしまうことが考えられます。

  • 喫煙・睡眠・ストレス

    喫煙は頭皮の血行を悪化させ、動脈硬化の要因にもなり毛根に十分な栄養がいかなくなってしまいます。

    睡眠不足やストレスも成長ホルモンの分泌を抑え、正常なヘアサイクルを乱す要因となります。

AGAの治療について